三穂の郷農園は農園と名が付くのに、宗教だとウワサされています。
なぜ、そのようなことになっているのか、宗教であるとすれば、どんな宗教なのか、調べてみました。
三穂の郷農園とは
三穂の郷農園が宗教というウワサがあるので、てっきり、東京の駅前で夜に果物売りをして若者を搾取している、あの団体と関係があるのだろうかと調べてみましたが、どうも関係はなさそうです。
公式サイトを見る限り、極自然な、栽培法にこだわりを持った、最近よくある農園といった感じ。
三穂の郷農園は農薬をできる限り使わない自然栽培に取り組んでいるようです。
また、ハウスでEMボカシや油かすといった植物由来の肥料を必要な量に抑えながらの栽培も行っています。
野菜や果物の品質を保ち、収量を確保するために、やむを得ず防除を行う場合もあるとも説明しており、完全無農薬を謳わないところが、誠実性を感じられます。
商品のパックごとに、「自然栽培」・「農薬不使用栽培」・「乳酸菌栽培」・「EM菌栽培」と、どのように栽培したのかを適切に表示しているという点も好感を持てました。
野菜、果物をはじめ、梅製品と蜂蜜にもこだわりがあるようです。
こだわりの農産物と農産物加工品のお店です。
ここまでのところ、宗教的な色はありません。
昨日の2021,11/28(日)
今年の『みかん収穫🍊』
ステキなみかん、たっぷり収穫🍊https://t.co/f8CKSab0TA pic.twitter.com/Mr8jRyWRsg— 望月祐多 (@Geki_Yamato) November 29, 2021
社会的にも評価を得ている
公式サイトのオンラインショップで農産物や農産加工品の販売を行うほか、ほかのショップでも三穂の郷農園の商品の取り扱いがあります。
中でも注目したいのは、老舗有名百貨店の高島屋で蜂蜜の取り扱いがあることです。
伝統的に皇室御用達の百貨店で、三穂の郷農園ブランドとして扱われているという点で、怪しい農園ではないように思えます。
なぜ、宗教なんて言われるのでしょうか。
届いた❣️届いた❣️
はちみつ🍯🐝 きた〜💕#三穂の郷農園 pic.twitter.com/e8a7UwwsgL— 七糸 真結弓 あさひ納豆アンバサダー (@mayuminaitoh) September 8, 2021
農業と月との関係
公式サイトには、宗教感や宗教的な誘いが書かれているわけでもありません。
栽培へのこだわりも、いわゆる農業人としてのこだわりであり、特殊な方法ではなく、宗教家としてのこだわりはまったく感じられません。
唯一、珍しいお話かなと思ったのは、「月のリズムを活かして」といった点で、月の満ち欠けや月光が農作物の成長や収穫、味などに影響を与えるという話です。
もっとも、この話も特別なことではなく、古くから言われてきたことを学んだとあります。
農作物の成長に太陽や水、土といった自然が不可欠であることを考えれば、夜の月のリズムと関わり合いがあるというのも、極めて自然な話です。
月光パワーがどうとか、宗教的な話は一切ないので、これも関わりはなさそうです。
最後に、農業は関わる人が皆、喜びと「ありがとう」を生み出せる生き方を目指しているとありますが、これもよくある発想や想いであり、特別な話ではありません。
作っている人、売ってくれる人、買ってくれる人、食べてくれる人が明るく元気な心と体を作れる役に立つという発想も、農業人としては普通の発想で、宗教と結びつくものではないようです。
恐竜戦隊ジュウレンジャーで主演されていた望月祐多さんは、現在岡山で三穂の郷農園という農園を運営されています。
先日のガサキング市場に来られていましたので、三穂の郷農園の梅干しと味噌を買って帰りました。#三穂の郷農園 #望月祐多 #恐竜戦隊ジュウレンジャー #ガサキング市場 pic.twitter.com/2ClEeWGf86
— 奥大輔@色々YouTuber (@naritaya_oku) October 7, 2019
三穂の郷のネーミングが原因
三穂の郷農園と宗教が関連づけられるのは、三穂の郷の名称かもしれません。
その昔、三穂希祐月という霊能者がいました。
TBSでかつて放映されていた、お昼のワイドショー番組「ウォッチャー」にも出演して、一時期、人気を集めた方です。
「ウォッチャー」は1993年10月1日から1995年3月31日までの放送でしたので、今から約25年以上前の話です。
番組内で「三穂希祐月の神霊相談」というコーナーがあり、清水アキラさんや大仁田厚さん、八代亜紀さんらが悩みを相談して、霊視で解決するといった内容でした。
この相談内容がまとめられた本も出版されているほどです。
メディアでも話題を集めた三穂希祐月ですが、後に運営する宗教法人「三穂の家」が訴えられ、裁判になりました。
2001年10月の判決によれば、違法な勧奨をしたとして宗教法人「三穂の家」に賠償命令が下されました。
それによると、三穂希祐月は「世紀末に大難が待ち受けている。三穂の郷に移住しなければ生き残れない」などと語り、岡山県賀陽町の不動産を購入させたというのです。
世紀末予言を信じて不動産を買った8人の人が、総額約8,000万円の損害賠償を請求しました。
裁判長は「予言が的中しなければ、山奥の土地や建物に利用価値はない。」として、三穂希祐月に総額約7,800万円の支払いを命じたのです。
そこで、調べてみると、三穂の郷農園の運営者は誰なのかといえば、サイトに表示される特定商取引法に基づく表記上は、株式会社三穂の郷で、運営統括責任者は岡学さんという方で、三穂希祐月の名前は出ていません。
気になるのが、所在地が岡山県加賀郡吉備中央町岨谷にあるということです。
世紀末予言で購入させたという、岡山県という点は一致しています。
裁判で訴えられた人ですから、三穂希祐月は表に出さないのも、極当たり前かもしれません。
とはいえ、今は宗教的な感じはないため、改心されたのか、それとも、裏の顔があるかは、今回のリサーチでは残念ながら明らかになりませんでした。
オーナーはヒーロー
もっとも、三穂の郷農園のオーナーは、かつて俳優として仮面ライダーの主演も務めた、望月祐多さん、本名、松川学さんです。
ということは、やはり、三穂の郷農園は世紀末予言の三穂の郷とは関係ないと信じたいところです。
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